簿記2級の試験は、70点をとれば誰でも合格できる
日商簿記2級の試験は、100点満点で、合格ラインは70点です。
試験問題は、商業簿記(3問)と工業簿記(2問)の2科目からなり、配点は、商業簿記が60点、工業簿記が40点。
正解率がどちらかの科目に極端に片寄ったとしても、とりあえず70点(70%)をとることができれば、誰でも合格できます。
簿記2級の問題傾向と配点
問題 | 科目 | 問題傾向 | 配点 |
---|---|---|---|
第1問 | 商業簿記 | 仕訳から5問 | 20点 |
第2問 | 伝票、勘定記入、帳簿組織 | 20点 | |
第3問 | 決算 (精算表、財務諸表、本支店合計) |
20点 | |
第4問 | 工業簿記 | 傾向なし | 20点 |
第5問 | 傾向なし | 20点 |
簿記2級に3カ月以内で合格したいなら、満点は目指さない
「どうせ簿記2級の試験を受けるなら、満点をとる気持ちでがんばりたい!」
と思われている方は、多いと思います。
ただ、3カ月以内で2級に合格するという点から考えると、「満点合格」を目指すことは、次の3つの理由からあまりおすすめはできません。
1、満点でなくても合格できる
簿記2級の試験は、70点をとれば必ず合格できます。
70点が合格ラインということは、30点を落としても合格できるということ。
75~80点を目指すぐらいの気持ちでがんばったほうが気持ちも楽です。
2、満点を目指すと、時間のロスが多くなる
簿記は奥の深い世界です。なので、完ペキを求めると時間がかかり、合格までに何年もかかってしまいます。
3カ月以内で合格したいのであれば、ポイントをおさえた勉強法が最も効果的です。
3、過去問題を中心に勉強すれば合格できる
簿記2級は過去問題を徹底的に勉強することで、試験の出題傾向がわかります。
過去問題をできるだけ多くとくことで、試験によく出る部分を集中的に勉強できるのです。
難問・奇問は間違ってもOK!
簿記2級に合格するのに、「難問・奇問をとく力」は全く必要ありません。
試験によく出る「基本的な問題をいかにミスなくとくことができるか」、これこそが、何より大切な「力」なのです。
基本的な問題でまず確実に得点し、その上でプラスアルファの得点を上乗せしていくことが、戦略上、もっとも効果的な簿記2級試験の勉強法といわれています。